「移動祝祭日」

20200123001.jpg

 ヘミングウェイ「移動祝祭日」読了

 作者のパリ滞在時代を描いたすばらしい回想記。エズラ・パウンドや、ロスト・ジェネレーションの名付け親であるガートルド・スタインなどの逸話も興味深いが、なんといっても白眉なのは後半の3章に登場するフィッツジェラルドだ。

 すでにアルコールに溺れていたフィッツジェラルドの描写は終始辛口だ。しかし、へミングウェイの主観という以上に、実際にそうだったのではないかと思わせる。フィッツジェラルドは自らの小説の悲劇を自ら演じているような。この作品に登場するスコット・フィッツジェラルドは「夜はやさし」のディック・ダイヴァーそのものである。
スポンサーサイト



プロフィール

joyce

Author:joyce
還暦をすぎ第二の職場に通う日々。自分では気を使っているつもりでも、妻からは自由人と言われている。

カレンダー
12 | 2020/01 | 02
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

最近のコメント
最新トラックバック
ブログ内検索
RSSフィード
リンク