吉田博展

 東京出張

 新幹線で東京駅に着いたら雨で、午後までずっと降り続いていた。地下道や屋根のある場所を歩くように心がけたが、ところどころは傘をささなければならず、荷物を抱えての移動に往生した。

吉田博展

 仕事を終わってから新宿に出て、吉田博展を観る。

 吉田博は多作だったようで、水彩画から油絵など夥しい数の作品が展示されている。ただ、それらの作品はうまいけれども、特に心を打つというわけではない。

 吉田博といえば、やはり版画だ。上記写真のポスターにも使われている山の風景など、版画でこんなグラデーションを出せるのはすごいとしか言いようがない。まさに超絶技巧。この展覧会では、印刷物では表現できない細部の色づかいまで観ることができた。

 ところで、今日の展覧会も人で溢れていた。さして有名でもない画家の展覧会(僕が行くくらいだからマイナーではないのだろうけど)にこんなに大勢のギャラリーが集まるのには、いつもながら東京の住民の層の厚さを感じる。

Photo: iPhone 5s Camera
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安西水丸展

安西水丸展

 文学館でやっている安西水丸展に行ってきた。

 安西水丸は村上春樹の本の装丁でも有名はイラストレーター。ご本人は2年前に亡くなっている。

 安西水丸といえば中央にホリゾンという線を引いた静物画と濃淡のない色使いなどが特徴。あの独特な色使いは絵の具を筆で塗ったのではなく、物の輪郭線に沿ってカラーフィルムを切って貼ったものものだという。そうだったのか、なるほどねえ。

 あまり規模の大きくない展示会だったが、安西水丸の才能が随所に輝いていて楽しめた。

Photo: iPhone 5s Camera

「オルセーのナビ派展」

 静岡出張。静岡は小雨で富士山も見えず残念。往路2時間半の移動中はWalkmanでリヒテルのシューベルトを聴きながら、ひたすら「群衆の悪魔(デュパン第四の事件)」を読む。

三菱一号館美術館

 仕事は支障なく終わり、帰りに丸の内の三菱一号館美術館で「オルセーのナビ派展」を観る。

三菱一号館美術館

 19世紀末のパリで活動したというナビ派。印象派やシュールレアリスムのような大きな芸術運動ではなく、非写実的な手法や内面的な題材を用いた絵画作品を得意とした。女性と子どもを好んで題材にしていて、僕の好みでもある。

 解説のレシーバーを借りて聴きながら鑑賞していたら、同じくレシーバを手にした女性とほぼ同じペースで会場を回ることになった。女性の体の曲線を好んだというナビ派の流儀と同様、絵の鑑賞と同時にその女性のお尻の曲線を堪能した次第。

Photo: iPhone 5s Camera

ルノワール展

ルノワール展

 妻に「ルノワール展」を観に行こうと提案されたので午後から美術館へ。

 車で行ったら、日曜日なのに駐車場が空いていた。ところが、会場内は結構混んでいた。地下鉄利用者が多くなったのかな。

 さて、ルノワールの初期の印象派展の時代から後期まで、国内外の作品を集めたこの展覧会。ふくよかな女性の裸体というテーマは晩年になって獲得したものだったことが判る。そこに至るまでの絵のモデルもほとんどが女性。ここまで徹底しているのは実にすばらしい。見習わなければ。

 当時はあまり認められていなかったというルノワール。現在のデジタル画像編集ソフトのレタッチは彼の筆使いを参考にしているような気すらした。

Photo: iPhone 5s Camera

クラーナハ展

クラーナハ展

 東京に移動して「クラーナハ展」。

 クラーナハはルネサンス期のドイツの画家。今回の展覧会では看板にも使われている「ホロフェルネスの首を斬るユディット」や裸体の「ヴィーナス」がよく宣伝されているけど、基本的には肖像画家だったようだ。

 今回の展示会にも貴族のパトロンに依頼された肖像画の割合が多い。僕は絵の技術的なことは全然判らないのだけれど、それらの絵は特にうまいとは思えず、むしろ凡庸とさえ感じた。

クラーナハ展

 しかし、女性の裸の絵になるとにその印象は一変し、現代的な様相が現れる。細い体、扁平な胸、長すぎる腕と脚、切れ長のまなざし。今時の若い女性にいるよね。

 こういう作品は10点くらいしかなかった。それでも、観る価値は十分ある上質のエロティシズム。

Photo: Canon PowerShot S120
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気がつけばもはやアラ還。
そろそろ休みたくなってもきた、
いっこうに悟りそうもない男の日常。

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