「ハッピーフライト」



 矢口史靖「ハッピーフライト」

 同じ監督の「ロボジー」がおもしろかったので期待していたところもあったのだが。綾瀬はるかのドジなCAと田辺誠一の副操縦士の描き方があまりに常套的で中途半端。「ロボジー」とは異なり題材が人命に関わるものなのでふざけきれなかったのかもしれない。

 地上勤務のグランドスタッフを演じた田畑智子が一番よかった。★★☆☆☆
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「サクリファイス」



 アンドレイ・タルコフスキー「サクリファイス

 タルコフスキーの映画はおしなべてよく判らないし、作品のほうが理解されるのを拒んでいるし、そもそも理解しようとしても仕方ないんもだけれど、これは本当に判らなかった。

 「喪失」(主人公)、「救済」(マリア)、「再生」(子ども)の3つはいいとして、家に火をつけるのは何なのだろう。ネットの解説によると「犠牲」なのだそうだ。自分を犠牲にして人類を核戦争から救うのだと。僕には都合のよい解釈という気がしてならない。ま、いいや。★★★★☆

「コラテラル」



 マイケル・マン「コラテラル

 予備知識なしに観た。ハリウッド映画のセオリーからすると死ぬはずのない人物が突如殺されたりして、こちらの固定観念を裏切られる感覚がよかった。

 「コラテラル」は英語で「副次的な」とか「巻き添えの」という意味とか。この題名をなかなか正確に覚えらず、「コララテル」とかでネット検索するとけっこうヒットするので、そちらの情報を見たりしていた。僕同様に間違えてる御仁も多いもよう。★★★☆☆

「ブンミおじさんの森」



 アピチャートポン・ウィーラセータクン「ブンミおじさんの森」

 始めにタイの森の風景を見たとき、河瀬直美の映画に似ていると思った。深い森の中では生死の区別が渾然として、見えるものが見えず、見えないものが見える。死者も当然のように姿を現す。

 その着想はいいのだけど、猿の精霊になった息子がいつの間にかいなくなったり、映画の作り方としては河瀬直美のほうがうまいかな。★★★★☆

「二月の夏」

2月の夏

 クリストファー・メノール「二月の夏」

 予備知識なしに観たけど、これはよかった。男2人に女一人の組み合わせは、トリュフォー作品はもとより昔から恋愛映画の王道である。2人の男のうち女は必ずだめな方の男を選ぶ。そのほうがドラマになるからというばかりではなく、現実にもそういう傾向がある、と僕の経験上からは感じる。
 
 イギリスの荒涼とした風景が登場人物の心象を映しているようで効果的。ヒロインを始め主要な女性の登場人物がちゃんとおっぱいを見せてくれるのもいい。★★★★★
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Author:joyce
ついに還暦を迎えた男
自分らしく生きることに
難儀をすることもなくなったが
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