「ノスタルジア」

ノスタルジア

 アンドレイ・タルコフスキー「ノスタルジア」

 このところタルコフスキーの「鏡」、「ストーカー」、そして「ノスタルジア」をこの順番で続けて観た。どの作品も素晴らしいかったが、「鏡」より「ストーカー」の、「ストーカー」より「ノスタルジア」の完成度が高かった。

 「ノスタルジア」はタルコフスキーの最高傑作であるのみならず、全映画の最高傑作でもあるだろう。この作品はまるごとメタファーになっていて、部分的な解釈を拒んでいる。真の芸術作品である。★★★★★
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「熟れた快楽」



 スヴェン・タディッケン「熟れた快楽」

満たされない欲求を抱えていた熟年主婦が内なる性を解放していく様を描き、世界中の映画祭で絶賛された濃密な官能ドラマ

 という宣伝だけど、僕にはなんのことやらさっぱり判らなかった。本当に絶賛されたのだとしたら、僕には濃密な官能ドラマが理解できない欠陥があるのだとか思えない。僕には、このドラマは濃密な官能に順応できない熟年女性の苦悩を描いているように思えるのだが。

 なかなか肌着を脱がない女優さんが焦らした末に一度だけおっぱいを見せたので、星ひとつおまけの★★☆☆☆

「先生と迷い猫」



 深川栄洋「先生と迷い猫」

 これはよかった。イッセー尾形の演技が圧倒している。また、そんなはずはないのだけれど、猫の演技が見事だ。(猫がそういう動きをするまで辛抱強く待ったということ?)

 そしてなにより、前半に出てきた伏線をきちんと最後に拾い上げるていねいな脚本と演出がすばらしい。★★★★★

「さいはてにて やさしい香りと待ちながら」



 チアン・ショウチョン「さいはてにて やさしい香りと待ちながら」

 星の数は2つだけど、僕にはおもしろく観られた。ひとえに永作博美の存在感がこの映画を支えている。

 僕は子どもが辛い目にあっている映画は好きではないが、この作品では限界を超える直前で佐々木希が突如いい母親に変身する。都合がよすぎるともいえる反面、この強引な展開が作品全体に救いをもたらしている。★★☆☆☆

「エクソシスト」



 ウイリアム・フリードキン「エクソシスト」

 僕の学生時代、三鷹に名画座があって、「ジョーズ」「オーメン」「エクソシスト」の3本立てを観に行った。3本とも密度の濃い作品で、全部で6時間を超える上映時間もあっという間に過ぎ去った。終わった後は膝がガクガクだった。いまだに最強(恐)の3本立てだったと思っている。

 今回「エクソシスト」を再び観て、かつての衝撃は感じなかったたけれど、よくできた映画だと思った。キリスト教と悪魔の関係をもっと色濃く出せばもっとおもしろいんだけどな。★★★☆☆
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Author:joyce
ついに還暦を迎えた男
自分らしく生きることに
難儀をすることもなくなったが
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