「みんな元気」



 ジュゼッペ・トルナトーレ「みんな元気」

 マルチェロ・マストロヤンニの存在感が圧倒的な感動作。今は老人となった主人公が成長した息子と向かい合って話をしていているシーン。ショットが切り返されると息子が幼い子供の姿になって喋っている。子どもを育てたことのある人なら深く共感できる場面だろう。

 指揮者の役でちょっと出演しているエンリオ・モリコーネの音楽がこの映画の中心を支えている。★★★★★
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「ボイス・フロム・ザ・ダークネス」



 エリック・D・ハウウェル「ボイス・フロム・ザ・ダークネス」 

 舞台の古い城はホラーの雰囲気満点だし、感情を抑えた俳優の演技もいいのに、肝心のストーリーの詰めが甘い。あと一歩で「アザーズ」のような名作になったのに。脚本というより、なんらかの事情で判りやすい結末にせざるを得なかったというところだろうか。

 主演女優のエロチックな演技が宣伝文句だったけれどもそうでもなかったし、ここで脱がなくてもという感じもした。うーん、いろんな点で中途半端という印象が残った。ただ、おっぱいを見せてもらったことに文句はない。★★★☆☆

「ゲームの規則」



 ジャン・ルノワール「ゲームの規則」

 若い頃にこの映画を観て、そのよさが判らなかった。岩波ホールが発行したこの映画のパンフレットが自宅にあるので、たぶん岩波ホールで見たのだと思うけれど、よく覚えていないくらいだ。ただ、今回はさすがに見始めてから5分で傑作だ確信した。

 この作品の傑作たるゆえんは、浮気相手の不実に悩む登場人物たちが、どうやって自分と折り合いをつけ世の中で生きていくか、その心理の綾の描き方が見事だから。ヌーヴェル・ヴァーグに影響を与えたという、長回しのような技法はあんまり関係ないと思う。★★★★★

「ハッピーフライト」



 矢口史靖「ハッピーフライト」

 同じ監督の「ロボジー」がおもしろかったので期待していたところもあったのだが。綾瀬はるかのドジなCAと田辺誠一の副操縦士の描き方があまりに常套的で中途半端。「ロボジー」とは異なり題材が人命に関わるものなのでふざけきれなかったのかもしれない。

 地上勤務のグランドスタッフを演じた田畑智子が一番よかった。★★☆☆☆

「サクリファイス」



 アンドレイ・タルコフスキー「サクリファイス

 タルコフスキーの映画はおしなべてよく判らないし、作品のほうが理解されるのを拒んでいるし、そもそも理解しようとしても仕方ないんもだけれど、これは本当に判らなかった。

 「喪失」(主人公)、「救済」(マリア)、「再生」(子ども)の3つはいいとして、家に火をつけるのは何なのだろう。ネットの解説によると「犠牲」なのだそうだ。自分を犠牲にして人類を核戦争から救うのだと。僕には都合のよい解釈という気がしてならない。ま、いいや。★★★★☆
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ついに還暦を迎えた男
自分らしく生きることに
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