「エクソシスト」



 ウイリアム・フリードキン「エクソシスト」

 僕の学生時代、三鷹に名画座があって、「ジョーズ」「オーメン」「エクソシスト」の3本立てを観に行った。3本とも密度の濃い作品で、全部で6時間を超える上映時間もあっという間に過ぎ去った。終わった後は膝がガクガクだった。いまだに最強(恐)の3本立てだったと思っている。

 今回「エクソシスト」を再び観て、かつての衝撃は感じなかったたけれど、よくできた映画だと思った。キリスト教と悪魔の関係をもっと色濃く出せばもっとおもしろいんだけどな。★★★☆☆
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「教授のおかしな妄想殺人」

アレン

 ウディ・アレン「教授のおかしな妄想殺人」

 おもしろくないわけではなかったけれど、どこかで観たような展開だった。結末が凡庸。ウディ・アレンは多作なので、たまには失敗するということか。全部いいけど寡作、よりはいいかも。★★☆☆☆

「リップヴァンウインクルの花嫁」



 岩井俊二「リップヴァンウインクルの花嫁」

 岩井映画ファンの僕だが、意外にも乗れなかった。岩井作品特有の若さゆえの尖ったような残酷さがない。この監督にしてはぬるいなあという感じ。

 しかしながら、Cocoが黒木華とウエディング・ドレスのまま寝そべって幸福の限界について独白する5分間にわたる俯角のワンショットと最後にりりぃが登場するシーンは圧巻だった。

 それから全体を通じて黒木華の演技はさすがだ。地味な顔立ちながら、ホテルでシャワーを浴びるシーンなど、おっぱいを見せるわけではないのにエロい。★★★☆☆

「麦秋」

麦秋

 小津安二郎「麦秋」

 もし、日本映画のベスト・ワンを上げろと言われたら迷わず「東京物語」にする。けれども、個人的には小津の映画で一番好きなのはこれである。

 と言っても観たのは30年ぶり。それでも、いくつかのシーンは覚えていた。駅のホームで原節子の結婚相手が「チボー家の人々、面白いですね」と言うところ、東山千栄子の「いいんですかねえ」というセリフ、などなど。他の人にとってはどうでもいいと思えるところが印象的に残っている。★★★★★

「ニシノユキヒコの恋と冒険」



 井口奈己「ニシノユキヒコの恋と冒険」

 川上弘美の同名小説の映画化。女性にモテるが最後は必ずフラれてしまうニシノユキヒコの物語。ほとんど期待していなかったが、あにはからんや、かなりおもしろかった

 男が観る価値がない映画という評があるけど確かにそうかも。これはニシノユキヒコが女性と付き合ったことによる悲(喜)劇だ。女性は付き合うものではなくて愛でるものかもしれない。

 竹野内豊は見事なはまり役。尾野真知子もうまいなあ。ただ、風景描写に冗長なところがあるので★★★★☆
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気がつけばもはやアラ還。
そろそろ休みたくなってもきた、
いっこうに悟りそうもない男の日常。

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