「騎士団長殺し」

騎士団長殺し

 村上春樹「騎士団長殺し」読了

 これまでの村上作品もスタイルが確立されていたが、この新作はそれ以上に極めて完成度が高い。村上春樹らしさが随所にあふれる力作。

 今日の朝刊各紙にこの小説に関する作者のインタビューが載っていて、続編についての言及もあった。僕は続編はないと思うけど、仮にあった場合のためらしき素材(謎が解明されていない少女の父親とか)がちゃんと残されている。そこがすごい。
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「カーテン」



 アガサ・クリスティ「カーテン」読了

 久し振りの本格ミステリーを夢中になって楽しんだ。やっぱり古典はいい。解決編で意味が判らない部分があり、前に戻って読み返してみたら、その意味するところが"さりげなく"かつ"きちんと"書いてあった。さすが。テレビドラマは録画してあるので、今度は映像で楽しもう。

「翻訳夜話」



 村上春樹・柴田元幸「翻訳夜話」読了。

 村上、柴田ご両人とも翻訳は職人芸だということを一貫して言ってるんだけど、それは判ってるんだってば。僕としては"こんなときはこう訳す"みたいなもっとテクニカルな内容を期待していた。無理筋だったかな。翻訳家になりたいわけではないけれども。

「箱男」

箱男

 安部公房「箱男」読了

 今回読んだのは1973年に発行された初版本である。当時ノーベル文学賞の有力候補だった安部公房の本が将来値上がする言われて買ったもの。長らく本棚に放置されていた。

 最近、この小説が"ちょっと"ブームだと聞いて読んでみた。匿名になりたがる最近の社会を先取りした作品といえる。今時の風邪でもないのにマスクをしている人と箱男とは通じるところがあるかも。語り手の人称が不明になるアンチ・ロマン的小説としてもおもしろい。

Photo: Canon PowerShot S120

「息子と恋人」



 D.H.ロレンス「息子と恋人」読了

 読み始めたときは傑作と思ったがその後の展開が単調で800ページを読み切るのがしんどかった。

 あまり重要視されていない父親が炭鉱で働いていたときの描写は生き生きしているのに、主人公が長じて恋愛をするようになってからがグタグタだ。自伝的な作品なのでそれほどの画期的な出来事はないのは仕方ないかもしれない。やっぱ長すぎるな。
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Author:joyce
気がつけばもはやアラ還。
そろそろ休みたくなってもきた、
いっこうに悟りそうもない男の日常。

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