「超革命的中学生集団」

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 平井和正「超革命的中学生集団」読了

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 日本初のライト・ノヴェルと評価されるこの小説。その歴史的価値はさておき、僕は旺文社の学習雑誌「中一時代」に連載された当時に読んで、ちょっとエッチな部分に興奮した。Kindleで見つけて懐かしくなりダウンロードしてしまった。

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 今読んでみるとさほどのきわどさではないが、当時は中学1年生だったからな。というより、男のフリ◯ンを弄ぶ強い女性を描いたことで、この作品は時代を先取りしていた。そういう意味で画期的な小説だ。
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「彼女は一人で歩くのか?」

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 森博嗣の「彼女は一人で歩くのか?」がKindle Unlimitedに入っていたので読んでみた。

 前に読んだときは、「主人公の独白というスタイルで背景説明がえんえんと続く。森作品にしてはめずらしく読みづらかった」という感想だったが、今回はその後の展開が頭に入っているので楽しく読めた。これは傑作シリーズの幕開けにふさわしい作品だ。

 それから、最近読もうとして途中断念した作品には、落語でいう上下を間違えているような、誰のセリフか判らない会話文が多すぎたので、森博嗣の文章のうまさが心にしみた。

「若い芸術家の肖像」

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 ジェイムス・ジョイス「若い芸術家の肖像」読了

 どうも僕はジョイスと相性がよくないようで、以前20世紀を代表する長編小説「ユリシーズ」を読んだときは、何がいいんだかさっぱり判らなかった。

 この「若い芸術家の肖像」も言葉遊びがあるわけではなく、丸谷才一の名訳によるまっとうな文章が続いているにもかかわらず、全然頭に入らなかった。

 ちなみに、このブログのハンドルネームは文豪の名前をお借りしている。それなのに。嗚呼。

「移動祝祭日」

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 ヘミングウェイ「移動祝祭日」読了

 作者のパリ滞在時代を描いたすばらしい回想記。エズラ・パウンドや、ロスト・ジェネレーションの名付け親であるガートルド・スタインなどの逸話も興味深いが、なんといっても白眉なのは後半の3章に登場するフィッツジェラルドだ。

 すでにアルコールに溺れていたフィッツジェラルドの描写は終始辛口だ。しかし、へミングウェイの主観という以上に、実際にそうだったのではないかと思わせる。フィッツジェラルドは自らの小説の悲劇を自ら演じているような。この作品に登場するスコット・フィッツジェラルドは「夜はやさし」のディック・ダイヴァーそのものである。

「ヴァイオリン職人の探求と推理」

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 ポール・アダム「ヴァイオリン職人の探求と推理」読了

 ストラディバリを頂点とするヴァイオリン製作業界の興味深い知識が得られるし、主人公が単なる善人ではないところがいい。謎解きに重きが置かれてはいないものの、ミステリィとしてのレヴェルは高い。シリーズに期待するけど、まだ3作しかないので大事に読むかな。
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Author:joyce
還暦をすぎ第二の職場に通う日々。自分では気を使っているつもりでも、妻からは自由人と言われている。

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